こんばんは!クリスマスですね!
ケーキは食べましたか?
前回、企画を考え中と書きました。で、これが企画です。
絵本企画。
多分3回くらいの更新で終わる予定です。
流行りの異世界転生もので、女性版(乙女ゲームに転生)です。
※※※※※
「クララ嬢、ぼーっとしてどうしたの?」
目の前に居るイケメンが心配そうに顔を覗き込む。
??
ん?どういうこと?
頭が混乱する。
今自分が居る場所も状況もよく分らない。
とりあえず落ち着いて考えよう。
自分の気持ちを落ちつかせながら、頭の中を整理していく。
えーっと、まず、今、眼前にいる全てにおいて高スペックな男に見覚えがある。
そう、それは乙女ゲーム『キラキラファンタジーナイツ』の攻略対象キャラ、ウィン・オーエス王太子殿下だ。
そして自分は……そのゲームの主人公、クララ・ウィルスィー……
いや、違う!
だってさっきまで酒呑んで風呂入ってこのゲームをプレイしていた、しがない社畜(29歳・男 あだ名『筋肉バカ』『ゴリラ』)だったはず。
そういえば、湯船から出て盛大に転んで大量出血した所までなんとなく覚えている。
え?もしかしてこれって『転生』ってやつ?
乙女ゲーに?RPG風の異世界とかじゃなくて?
しかもお約束の悪役令嬢に転生するんじゃなくて、主人公に転生だと?!
頭を高速回転させながら今の状況を考えていると優しげなウィン殿下の声が耳に滑り込んできた。
「大丈夫?」
心配そうな瞳でこちらを見ている。
「あ、はい」咄嗟に答える。
「そう、よかった」男でもほれぼれするような綺麗な笑顔でこちらを見る。
「クララ嬢の髪、珍しい色だね。とても綺麗だ」
ウィン殿下が薄青に光る髪に手を触れた。
まー男に言われても大して嬉しくはない。
そんな事より自分には早く確かめなければいけない事があった。
そんな雰囲気を察したのかウィン殿下は軽く挨拶をしてその場から去って行った。さすが空気が読めるイケメンと言わざるを得ない。
殿下が去ったのを見送ると俺はトイレに向かった。
そう、俺は一刻も早く確かめなくてはいけない!!
あんな所やこんな所を隅々まで!!くまなく!!じっくりと!!心行くまで!!!!触診で!!!!!
なんせ俺はこのゲームをパケ買いしてしまったくらいこのゲームの女の子キャラが好きなのだから!!!!
好きすぎてもう25周している。セリフも覚えた。
ちなみに主人公のクララは華奢で可愛い女の子だ。もうそれは誰に遠慮する事もなく色々確認できるのだ!
ワクワクでトイレに向かう途中、低めのよく通る綺麗な声が俺を引きとめた。
「そんなに急いでどちらへ行かれるのかしら?」
声の主はクララの前に立ちはだかった。
ノートン侯爵家の令嬢、アインス・ノートン嬢だ。
おぉぉーー!!美しい!
アインス嬢はウィン殿下の婚約者だ。ウィン殿下が何かと気を掛けているクララが気に入らないらしく、何かとちょっかいをかけてクララを虐めている悪役令嬢だ。
「貧乏男爵家の娘の分際で私の婚約者と気安くお話しないで下さる?殿下の品位が下がってしまうわ」
蔑むような目線をこちらに向け、凛とした通る声でクララを攻撃する。
はぁぁ~。最高!!!
リアルアインスたん最高!!!
この声で生で罵られるなんて、ここは天国ですか?!
両隣りはアインス嬢の取り巻き達が陣取っている。ここから先に通さないつもりらしい。
左にはウィルバスタ伯爵家の令嬢、ツバイ・ウィルバスタ嬢。
はわ~~!漆黒の天使たん!!胸が控えめな所もまたイイ!!
右にはカルペルスキー伯爵家の令嬢、ドライ・カルペルスキー嬢。
きゅぅぅ~ん!吊り目ロリッ娘!!ロリなのに巨乳!!好きぃぃぃーー!!!
生(ナマ)悪役令嬢達に囲まれた幸せに胸をときめかせていると、巨乳のアインス嬢が近づいてきた。
そして大きく手を挙げるとそのまま思いっきりクララの頬めがけて平手打ちをかましてきた。
バシッっと肌を打つ乾いた音が鳴り響く。
あっ……
全く痛くない。
さすが令嬢。力がないんですね。はぁぁ~。なんって可愛い。
振りおろした手に連動するように大きな胸が揺れる。
微かに花のようないい香りが鼻腔に広がる。
アインス嬢の美しい白い手で打たれるなんて……
もうこれご褒美ですか!!!
興奮が収まらない。へんな息遣いになってしまっている。なんとか抑えねば怪しまれてしまう。
ーーーー続く