※ 悪役令嬢の取り巻き ドライ・ウィバス嬢の名前を『ドライ・ウィルバスタ嬢』に変更しました。
「クララさん、先ほどウィン殿下とは何をお話していたのかしら?」
蔑むような目線をこちらに向け低めの良く通る声で威圧的に問いかけてくる。
グッジョブ!と言わざるを得ない。
先手で一撃をかまし相手の出鼻をくじいて、自分が上だという力関係を相手の深層心理に植え込んでからの威圧的な声での制圧!
さすがは悪役令嬢のトップに君臨するアインス嬢
あぁぁ私はなんて幸せなんだろう……
生粋の女王様にこんなに構って頂けるなんて……
幸せを噛みしめながらアインス嬢の言葉を反芻して浸っていると、澄んだ中にも色気がにじみ出るミディアムセクシーボイスが耳に滑り込んできた。
「ちょっとクララさん、アインス様が質問なさっているのよ?ぼっとしてないで答えなさい」
ツバイ嬢だ。
『ちょっとクララさん――』のくだりの『ちょ』の部分でもう誰が喋っているのか分かる程に好きな声。
冷やかな目線をこちらに向けて静かにアインス嬢の援護射撃をする。
生ボイス ありがとうございますっ!!
「はい……、あの、髪が綺麗だと…」
申し訳なさそうな表情を作りアインス嬢から微妙に目線を外し小さな声で答えた。
「はぁ?!なんですって?!貴女、ウィン殿下はアインス様の婚約者なのよ?!何誘惑してるの?!信じられないわ!!」
甘い高めのボイスが響く。
これはドライ嬢。
可愛い顔に良く似合った少し甘えるような舌足らずな喋り方。萌えるなという方が無理だ。
「私は別に誘惑など……」
ここは気持ちよく虐めて貰えるよう言い訳を口にする。
実際に誘惑する気などこれっぽっちもないが。
むしろ、このまま進むとウィン殿下と結婚しなくてはならなくなる。
それは避けたい。
ゲームでは子供を8人も産んでいる。きっと絶倫なんだろう。
絶対に避けなければならない。
「いいわけは聞きたくありませんわ」
ふと顔を上げると、凍りつきそうな程の鋭い眼光を放ちながらこちらを睨んでいるアインス嬢と目が合った。
「こんな安物の髪飾りなんか!!」
アインス嬢は怒りに体を震わせながらクララの髪飾りを毟り取った。
と同時に髪を掴んでひっぱると
「汚い色の髪!こんなモノでウィン殿下を誘惑するなんて!許せないわ。私が切って差し上げますわ!」
そう言って、体を突き離した。
アインス嬢に押され、バランスを崩し態勢が崩れクララはその場に倒れ込んだ。
受け身を取れなかったのは、アインス嬢の言葉で一瞬妄想の世界に浸ってしまったからだ。
今、アインス嬢は私の髪を切ると言った。
これはゲームにない展開だ。
もともと前世では坊主だったし、そもそも2cm以上伸ばした事がない。
坊主上等
というかクララは可愛いので坊主でも似あう。
私絶対似あう!!
むしろ見たい!
ゲームでは見た事のないその髪型!!!
それに坊主ならウィン殿下はクララを伴侶にしようと思わないはず!
全ていい方向に行くじゃないか。
いや、そんな事よりダイナマイトバディのアインス嬢手ずから髪を切って頂けるなんて……
前世では女性に髪を触られる経験などなかった。
それを大好きなキャラに触れて貰うだけでなく髪を無茶苦茶にされるなんて
もうそれは性的なアレを超えているのではないだろうか?
興奮しないはずがない。
そんな事を考えながら、それでもこの考えを悟られぬよう嫌がって見せた。
何か一瞬皆の動きが止まったように思えたが、ちょっと演技がわざとらしすぎただろうか
そこは反省点だ。
家に持ち帰って検討する必要がある。
演技の練習を頑張るしかない。
しおらしく俯いていると、アインス嬢が乱暴にクララの腕を掴みどこかへ引っ張った。
どこかへ連れて行こうとしている。
「こっちへいらっしゃい!」
吐き捨てるようにそう言いながら人気のない場所へと誘う。
もともと『例の重要な確認の為』に今ではほとんど使われていない全く人気のない旧校舎のトイレに駆け込もうとしていたので、この辺りは人気のない建物が多い。
そんなわけで、すぐ近くの古いサロンへと連れ込まれた。
華やかな装飾品は全て撤去され、だだっ広いフロアが広がっている寒々しい空間だ。
長い間誰も入っていない為、多少埃っぽいが思った程老朽化しているわけではない。
アインス嬢はクララをサロンの端に置いてあった一人掛け用ソファーに乱暴に座らせた。
「さあ、今からその汚らしい髪を切ってあげるわ!」
アインス嬢がクララの目の前に立って、勝ち誇ったような瞳を向け言い放つ。
その手にはどこから出したのか鋏が握られている。
「アインス様が直接切って下さるのよ?感謝なさい」
少し蔑んだ色を含んだ涼しいセクシーボイスが響く。
ツバイ嬢だ。
何故かツバイ嬢の手にも鋏が握られている。
『はい~。その通りでございます。感謝致します。』
心の中で感謝の言葉をアインス嬢達に捧げながら引きつった表情を作り3人を見る。
アインス嬢の大きな胸が近づいてきた。
そのまま、クララの後ろ髪を無造作に掴み鋏を入れた。
ジョキっという音が耳元に響き、髪が引っ張られる感覚が解ける。
鏡がないので見えないが耳元近くから切られたようだ。
あぁ……
見たい。美少女(アインス嬢)に髪を無残に切られる美少女(クララ)なんて滅多に見れない。
想像だけでも興奮する。
でもリアルに髪型が変わっていく様が見れたらどんなにいいだろう。
心臓が高鳴る。
その時、救世主が現れた。
「その無様な姿を鏡で見るといいわ」
甘く高い声を発しながら鏡を手にしたドライ嬢がクララの前に立った。
グッジョブです!ドライ嬢!!まさに天使!
鏡に映った自分の姿は想像以上に可愛かった。
なんというか前世の馴染みある自分の姿がどうしても離れなくてクララとゴリラが混ざったちょっとエグい姿を想像していたからだろうか、鏡に映ったリアルクララたんは本当に可愛かった。
やっぱり主人公。
(はぁ~生クララだ~)
うっとりと鏡を見つめる。
隣に立っているアインス嬢の白く細い指からクララの青みがかった髪の束が流れ落ちた。
なんという神々しさ。
これを今晩のおかずにしよう
そう決めた。
アインス嬢はクララの左側に立ちサイドの毛束を掴んだ。と同時に、ツバイ嬢が右サイドにやって来て同じようにサイドの毛束を掴む。
まさに両手に花状態。
鏡に映る美女3人
2人は髪の根元ギリギリに鋏を入れそのまま切り落とした。
かなり短く不揃いに切られた両サイドからは無残に頭皮が見えかけている。
切り取った長い髪はゴミのように捨てられ軽い音を立てて床に落ちる。
2人はクララの長い髪を掴み容赦なく切っていった。
クララの長かった髪はどんどん短くなっていく。
それにしても……
鋏で素人が切っているからしょうがない事なんだが、酷い状態だった。
しかもカットクロスも無しに無造作に切っているからドレスの中に髪の毛が入ってくすぐったい。
―――というこの状況に軽く興奮を覚えてしまう
アインス嬢は短くなったクララの髪の毛をさらに切ろうと掴む為かなり体を寄せてくる。
髪を切る音が耳を掠める
と、同時に誘っているかのようないい香りが鼻をつく。
(あぁ……胸揉んでもいいかなぁ~ 当たっちゃったっていうテイで)
そんな事を考えて軽く頭を動かすと、アインス嬢にガシっと頭を掴まれ固定される。
アインス嬢の縦巻きロールの髪がクララの頬に触れる。
短すぎて上手く切る事が出来ないのかアインス嬢とドライ嬢の「あんっ」とか「んんっ」とかいう喘ぐようなエロい声が耳元に響く。
妄想がどんどん進む。
アインス嬢の縦巻きロールの髪で私の極太チ○ポをしごいてほしい。
その後、アインス嬢、ツバイ嬢を裸にして四つん這いにさせ、私の切り落とされた髪をまん○にねじ込みたい。
クララの髪でできた犬のようなシッポを付けたアインス嬢、ツバイ嬢のお口で極太チ○ポにご奉仕させながらドライ嬢のおっぱいを揉みしだきたい。
いや、逆だ。
アインス嬢に命令されクララが裸で四つん這いになってま○こに自分の髪をねじ込まれるのだ。
まるでノラ犬ね!と罵られながらアインス嬢の女性器にお口でご奉仕させられて……
あー、やっぱりチン○1本は必要だな。
あぁマジで興奮しまくる。
もうアインス嬢を押し倒してもいいよね…。
興奮で頭がぶっ飛びそうになる。
表情に出ないように泣きそうな顔を維持しながらの妄想。
妄想だけでイキそうになり顔が紅潮する。
だが、それは3人には凌辱に耐えてるように写ってるみたいで、罵倒のセリフを吐かれるにとどまった。
……と、そんな楽しい時間も終わりが来てしまった。
無残に短く切られた頭を軽く叩くとアインス嬢の体がクララから少し離れた。
「貴女にはその髪型がお似合いだわ」
落胆した表情を見て勝ち誇った顔でこちらを一瞥し、アインス嬢は去って行った。
ツバイ嬢とドライ嬢もクララの頭に目線をやりフンと鼻で笑ってそのままアインス嬢の後を追った。
はぁ……。
楽しかった。
非常に充実した時間だった。
ありがとう!悪役令嬢達!!
心からエールを送った。
で、現実問題。
仕上がりがとんでもない事になっている。
坊主というかかなり酷い。
長さが全く揃っていない。
やっぱりバリカンがないとダメだと実感した。
まあ他人の髪など切った事もないお嬢様がここまでやったのはかなり頑張った方だろう。
途中で投げ出さずにちゃんと最後まで頑張ったんだからエライ!と心の中で称賛した。
ドライ嬢が置いていった鏡を見ながら考える。
サイバーパンクに見えなくもないけど、世界観的にそういうのナシな気がする。
とりあえず、寮に戻ったらなんとかしよう。
帰ったら剃ろうか……。
それこそ自分で出来ない気がする。
まあ、これでもいいか~。
記念になるし。
そんな事を考えながら寮に戻った。
……続く
※※※※※
次回で最後の予定。
次回は悪役令嬢たちが切る番ですね。お約束です。
鋏や鏡を持ってる令嬢達を描かなきゃいけないのに描いてなくてすみません。
アデル
2021-01-03 14:23:21 +0000 UTCアデル
2020-12-30 05:12:51 +0000 UTCTomoko
2020-12-29 08:40:42 +0000 UTCアデル
2020-12-27 15:11:32 +0000 UTCchrome321
2020-12-27 13:45:02 +0000 UTC