ここでは自身が今までイラストや漫画を描いてきた中で見出した事や、イラスト技術の向上をはかるため学んだことを、情報整理もかねて支援者様と共有していけたらと思っております。
それではさっそく第1回「アタリ編」をはじめます。
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イラストを描くときこういうことよくありませんか?
理想のポージングで人物イラストを描けるようになりたい…。
そんな悩みを解決しようと色々試した結果
安定した「アタリ」を描くことが、この問題を一番簡単に解決できる方法なのではないかと最近思うようになりました。
簡単に言うと
下書きよりも前段階に作成する簡単なビジョン図みたいなもので。
アタリではイラストの全体バランス、配置、視点などを決めます。
また人物のアタリに関しては人物絵を描いたことがある人なら一度は触れたことがあるでしょうし、また避けては通れない内容だと思われます。
さて、そんな人物のアタリですが
棒人間や四角を重ねたもの、人によって描き方はマチマチでどれが自分に向いてるかは絵描きさん次第です。
今回紹介するアタリの描き方は私が色々試した中で一番楽で描きやすく、動きの表現がつけやすいと個人的に感じたもので、現在も基本はこのアタリの描き方を使用しております。
その名も…「カートゥーン調アタリ」です。
カートゥーンアニメをご存知でしょうか?
代表作に『トムとジェリー』、最近で言えば大人向けカートゥーン『Hazbin Hotel』などが有名です。
日本のアニメとは異なる表現法をもつ海外アニメで、とくにキャラクターはシンプルなラインとパーツで構成されたイラストでありながらどこかダイナミックさを感じさせる独特なスタイルが特徴です。
そんなカートゥーンアニメの特徴を人物のアタリに応用しみてると
これが意外にも使いやすく様々なポージングにも挑戦できるようになりました。
このカートゥーン調アタリは、人体で特に魅力的部位である胸や腰を強調しやすく。
小難しい身体の対比や頭身を一切気にせず、魅せたい部分は大きくしたり小さくしたりパーツを自分好みに調整できる汎用性の高さがポイントです。
そして他のアタリでもあげられる身体の「流れ」をとらえやすくなり、緩急あるなだらかなボディラインを獲得しやすいと感じてます。
カートゥーン調アタリを描くとき
・描くパーツをできるだけ少なくし時間をかけない
・手先と足先は大きく、腕と脚は外側にかけて末広がりをイメージ
・なるべく直線は使わない
この3つを意識するのがオススメです。
私はだいたいいつも頭部、胸部、腹部、腰回り、脚、腕の基本6パーツで描いていますが時間と手間がかからない分下書きや線画、色塗り作業に時間をまわすことができ大変重宝しているのですが。
肉体構造の精密性が低いので、少しでもリアルの肉体に近づけたいと思う場合は「関節」を追加するとよいでしょう。
私はだいたいこのような感じで花びらで包むようにパーツ同士をつないでいます。
そして花びら同士の隙間を埋めるようにすると簡単な関節ができあがります。
ですがこれはカートゥーン調アタリとはちがう、ちょっと複雑な方のアタリで使用する技術なので詳細はまた別機会に。
また一番魅せたい部分、表情や手前に大きく出たパーツなどから描くとダイナミックかつ遠近感が表現しやすいです。
漫画を描く際は狭いコマのなか、一目でいかにキャラクターの存在感を出させるかは結構重要だと思っているので、漫画のネームは基本これで私は描いています。
個人的にカートゥーン調アタリの最大のポイントはこれ。
腰の突き出しがとてもつくりやすいことです。
この腰の突き出し、この表現をするだけでキャラの立ち姿がもの凄く映えるので立ち絵にはよく使われます。
普通のアタリのやり方でも腰の突き出しはつくれますが、おそらく一番ラフでとっつきやすいのはこのカートゥーン調アタリかなと思います。
比率や角度など気にせず、ただ突き出す腰を中心に逆「く」の字を意識してボディラインをつくるだけでこの魅力的な突き出しができあがります。
カートゥーン調アタリは普通のアタリとちがい
手先と足先を大きく脚と腕を末広がりに描くことで安定感が増し、全体のバランスがすごく取りやすいので
腰の突き出しと他部位のズレがあった場合、はっきりとでるため修正がかなりやりやすくなります。
※あくまで私個人の感覚なので参考程度に留めておいて下されば幸いです
※過去作品もこのとおり腰を突き出してます。
アタリができればあとは下書き(肉調整)、線画という流れになります。
私の場合下書き(肉調整)の段階で女性体か男性体か、筋肉質か痩せ形かを決め。肉を減らしたり増やしたりして全体をととのえていきます。
下の画像の場合は若い健康体の女性だったので、あまりアタリの線より細くしすぎないように気をつけ下書きで身体をととのえ、線画にしたものです。
アタリはあくまで完成イラストのビジョンです。
この段階であまり手間と時間をかけず、それなりのクオリティでできる方法をみつけることがおそらくアタリにおいての永遠の課題かと勝手ながら考えております。
今回紹介したカートゥーン調アタリは不完全で歪ながらも、「単純」で「やりやすい」に特化した方法で現状私が今一番動きのあるポーズや立ち絵に多用している方法です。
もし今回の記事を読んで興味が湧いた方は、是非カートゥーン調アタリを試してみてください。
今後他にも新たなやり方を見つけることがあればまた皆様と情報をシェアしていきたいと思います。
最後までお付き合い頂きありがとうございました!
※次回のイラストシェア情報は『筋肉の種類と描き方』を予定してます※